愛媛県合同輸血療法委員会のウェブサイトにアクセス頂き有り難うございます。

愛媛県赤十字血液センター 所長 羽藤 高明 HATO TAKAAKIこのたび、愛媛県合同輸血療法委員会の委員長を拝命しました愛媛県赤十字血液センターの羽藤高明です。
よろしくお願いいたします。

愛媛県合同輸血療法委員会の歴史は2001年3月に「愛媛県輸血懇話会」として発足した会に遡ります。この懇話会では愛媛県と血液センターが共催して輸血の安全性確保と適正使用の推進に関する調査と講演会を開催しておりました。

2004年に愛媛県でのアルブミンとFFPの使用量(1病床当たり)が全国一多いという厚労省の調査結果が公表されたのを機に、適正使用に対する問題意識が県下で高まり、翌2005年に県は「愛媛県輸血懇話会」を「愛媛県合同輸血療法委員会」に改称して県内病院の血液製剤使用量の詳細な調査を始めました。

この取り組みによって、愛媛県のアルブミン使用量は半減し、FFP使用量も大きく減少するという成果を上げることができました。
しかしながら、病院の規模や地域での事情が異なることもあり、県内病院の製剤廃棄率はさほど変わりませんでした。2012年から血液センターは広域運営体制となり、中国四国地方の血液製剤に関する検査と製造業務は広島に集約されました。
また、薬機法が改正され、血液製剤の管理が一層厳重になったことを受けて、血液センターは県内に散在していた備蓄所を閉鎖し、各病院は適正な院内在庫を保持する必要性が高まりました。

このような動きを受けて愛媛県合同輸血療法委員会では、製剤の廃棄に直結する院内在庫数の適正化を進めていくこととし、これに加えて、院内輸血体制および小規模医療機関での輸血の安全性について整備していくことにしました。

これらの目的を達成するため、情報の収集および発信の場として、2021年に愛媛県合同輸血療法委員会のホームページを立ち上げました。Q&Aコーナーも設けましたので日頃の疑問や知りたいことにについて気軽にご利用下さい。

このサイトを積極的に活用していただいて、お互いが協力しながら、血液製剤の使用適正化と輸血医療の安全性向上を目指していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

愛媛県合同輸血療法委員会
委員長 羽藤 高明